連壁について

連壁とは、深層混合処理工法・スラリー系地盤改良工法・柱状改良工法・地中連続壁工法・ソイルセメント固化連続壁・スラリー撹拌工等々地域や企業によって呼び方は様々ですが柱状改良をラップさせて施工し地中に固化壁を作る基礎工法です。
主に土留壁・山留壁・止水壁として施工されています。

軟弱地盤中にスラリー状のセメント系または石灰系固化材を注入しながら土と固化材を機械的に混合攪拌し所定の深度まで貫入します。貫入完了後ロッドの引き上げと同時に再攪拌する事によって地盤内に安定処理土の改良体を形成する工法です。
土質条件によりH鋼材を芯材に使用することによりさらに強度の高い壁を作ることができます。

数ある工法の中で弊社では柱列式連続壁工法を得意とし、長年経験・実績を重ねてきました。

スラリー系地盤改良工法「柱列式連続壁工法」 DMシリーズの充実により、あらゆるニーズに対応します。



柱列式連続壁工法について


柱列式連続壁工法は、バックホーに撹拌装置を装備したスラリー系深層混合処理工法です。
ベースマシーンをバックホーにしたことにより軽量で機動性にに優れ、また、撹拌機構には独自の正逆回転機構を有することにより、高い品質のコラム造成を可能とした工法です。
平成18年3月に『財団法人 先端建設技術センター』より技術審査証明の交付を受けました。

技術(工法)の特徴

高品質
上下2段の撹拌翼が、正逆方向に同数回転することにより、共周りを防止し、改良コラムの連続性が良好で、品質の安定した改良コラムを造成することができる。
高機動性
バックホーに撹拌装置を装備したことにより平場での直列施工または段差施工が可能である。また、狭隘地や既設構造物に近接した施工が可能である。
安全
バックホーに装備された撹拌装置は自力にて起立・転倒させることができ、組立作業等安全作業が行える。また、軽量なため軟弱地盤での施工に適した施工機である。
低コスト
1日当たりのコラム造成可能数が多く、施工性に優れている。施工機が軽量なため仮設費用が低減される。
施工管理
施工中のデータは改良機オペレータにより機内に設置された装置にてリアルタイムでの集中管理が可能である。
環境
撹拌装置はバックホーを動力源とし、他に発電機等を必要としないため、騒音振動が小さく抑えられる。また、ダブルミキシングの撹拌機構を用いた施工では周辺地盤の変形が小さい。

メリット・デメリット

工法 メリット デメリット
深層混合
処理工法
  • 止水壁も兼用出来る
  • 原位置施工なので高止まりが無い
  • 機種に限らず騒音・振動が少ない
  • 引抜きの必要が無いため工期短縮が可能
  • 切梁の必要がない
  • 材料運搬車の選別が可能
 
  1. 養生期間が必要
  2. 躯体と境界の間に施工幅が必要
  3. 打設後の打ち直しが出来ない
  4. 原位置条件によっては固化が困難である
  5. 固化材によっては有害物質が発生する

 対処法は下記へ
鋼矢板
工 法
  • 養生期間が必要ない
  • 躯体と境界の間に幅があまり必要無い
  • 打設後の打ち直しが出来る
  • 土質に関係なく施工出来る
  • 継ぎ目からの漏水
  • 地中障害物等により高止まりがある
  • 機材によっては振動・騒音が大きい
  • 材料運搬車の大型化
  • 引抜きが必要となる
  • 施工によっては切梁が必要となる

他のWEB等の一般的な見解です。

◎ デメリット対処法

  1. 養生期間が必要

    ◎ 約3〜7日位必要

  2. 打設に期間を要することで養生期間短縮

  3.  
  4. 躯体と境界の間に施工幅が必要

    ◎ 改良幅位が必要

  5. 境界ブロックや側溝等の表面的な埋設物であれば撹拌翼上部が埋設物底面通過後にベースマシーンが前進することで埋設物下部に打設出来る
     ※ 埋設物下部の打設可能範囲は撹拌翼径の約30〜40%位
  6. 側面を多少削れる(撹拌翼径の約10〜20%位)
  7. 改良径を小さくし芯材を入れることで対応できる

  8.  
  9. 打設後の打ち直しが出来ない

    ◎ 事前協議により打設位置の確認

  10. 計画段階で図面上での確認
  11. 測量での杭芯確認
  12. 施工前の現場での確認

  13.  
  14. 原位置条件によっては固化が困難である

    ◎ 事前調査の実施で土質や水位の確認

  15. 設計検討で安全率を考慮(Fs=2〜4)
  16. 原位置で土質条件が悪い所で試料採取
  17. 事前調査により配合量決定
  18. ディープウェル工法等により水位を下げる
  19. 腐葉土層等の撤去

  20.  
  21. 固化材によっては有害物質が発生することがある

    ◎ 固化材で対応

  22. 高炉セメントB種
  23. 一般軟弱土用
  24. 特殊土用固化材(六価クロム対応)

※ その他の詳細はメールにてご対応させていただきます。   メールお問合せメール


施工の流れ

施工手順

手順



施工システム

施工システム

施工機械

弊社所有の主要機械

DM-025       DM-070
DM-025       DM-070

  機械仕様 撹拌装置 昇降装置
型式 ベース
マシーン
最大
改良深度
改良径 全装置
重量
攪拌装置部
重量
最大トルク 標準
回転数
昇降速度 最大
引抜力
傾斜修正
DM025 BH0.25m3 6.0m 600mm 12.5t 12,054N・m
6,027N・m
低速12rpm
高速24rpm
0〜
1.0m/min
前後
左右
DM070 BH0.70m3 9.0m 600〜
1400mm
24.5t 6.5t 23,908N・m
11,954N・m
低速24rpm
高速49rpm
0〜
1.0m/min
6.0t 前後
左右

その他、現場状況・施工条件等に対応できるよう多種多様の改良機を取り揃えております。

 比 較 

工法比較
回転方式比較

その他の機材

プラント
小型半自動プラント〜大型全自動プラント
セメントサイロ
15t〜30tサイロ
発電機
25kw〜150kw発電機
水タンク
6m3〜20m3タンク
相番機
BH0.2m3〜BH0.7m3

※ 現場状況・施工仕様により機材規格が大小します。

 事 例 集 

大分県
  • 大分県豊後高田市別窓リンク


  •   平均改良幅 1.00m  改良長 5.00m
      空掘長 0.00m  掘削長 5.00m
      全2タイプ
福岡県
  • 福岡県福岡市別窓リンク


  •   平均改良幅 1.00m  改良長 5.00m
      空掘長 1.00m  掘削長 6.00m
      全8タイプ
鹿児島県
  • 鹿児島県鹿児島市別窓リンク


  •   平均改良幅 1.00m  改良長 4.00m
      空掘長 1.00m  掘削長 5.00m
      全3タイプ
鹿児島県
  • 鹿児島県鹿児島市別窓リンク


  •   平均改良幅 0.80m  改良長 6.00m
      空掘長 1.00m  掘削長 7.00m
      全3タイプ
宮崎県
  • 宮崎県宮崎市別窓リンク


  •   平均改良幅 1.00m  改良長 4.00m
      空掘長 1.00m  掘削長 5.00m
      全6タイプ
宮崎県
  • 宮崎県都城市別窓リンク


  •   平均改良幅 1.00m  改良長 11.00m
      空掘長 0.00m  掘削長 11.00m
      全6タイプ

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